視覚障害者の読書方法

本に囲まれて読書をする画像 読書

 活字の本が読めない人達は、どうやって本を読んでいるか?あるいは本を読んでい
ないのかも?

 昔から、点字が使われてきました。実は、現在の点字(1マスが6ケの点で構成)
を創案したのは、フランスの視覚障害者、ルイ・ブライユという方です。これを考え
してから200年が経ちます。(1825年)
 この6点で構成されるというのは、国の言語によって、使い方が変わります。英語
や西欧など、アルファベットが共通していれば、大体は同じような点字を使っていま
す。少し違うのは、フランス語はアクセント記号(アクサン)が加わりますし、ドイ
ツ語ではウムラウトという記号が元々の文章で表記されているので、その辺りが若干、
異ってきます。

 日本に点字が導入されたのは、明治時代になってからです。どんな風にするのか、
色々と議論され、提案されました。そして、石川倉次(いしかわ・くらじ)の原案が
採用されました。これは、1890年(明治23年)11月1日に東京盲唖学校内の点字選定会
で正式に決定されたものです。ですから、この11月1日が日本点字制定の日として今
でもカレンダーに記されています。また彼の銅像は、筑波大学付属盲学校(東京都文
京区目白台 現在名は特別支援学校)の構内に現存しています。僕も、この銅像を拝
したことがあります。

 さて点字で読書する時は、手の指先で触りながら読んでいきます。触読とも言いま
す。ただし若い内に触読を会得しなあっと、中高年になってからの中途視覚害者がこ
れをこなすことはほとんど困難です。僕も20歳台後半で会得したのですが、それでも、
幼少期から点字を使っている方々に比げると、読むスピードがかなり遅い。僕も70歳
を過ぎて、更にスピードが落ちました。

 読書には、点字で読む方法以外に、音声で聴く方法があります。僕自身の生活の中
でも、こちらの方が、ずっと比重が大きいです。たとえば、パソコンを音声化するソ
フトを入れていますが、メールの文章にしても、添付されてきたテキスト・ファイル
にしても、パソコンの音声で読んでいます。また、僕自身はほとんど操作できないの
ですが、スマホのアイフォンは最初から視覚障害者が音声で操作できるように設定さ
れていて、内蔵されているボイス・オーバーを起動すると、操作はすべて指先の細か
な動きで可能になり、画面の状態や情報を音声化してくれます。

 サピエ図書館という視覚障害者のみが会員として利用できるデータベースがありま
す。僕も積極的に、毎日のように利用しています。データを作成するのは、全国のボ
ランティア。点字版のデータと、音訳者(朗読者)が録音した専用のデータであるデ
イジー版の2種類の図書データが登録されています。現在の日本の視覚障害者の多く
は、このサピエ図書館を利用しています。
 僕が今後、このブログで書いていく書籍や雑誌類は、ほとんどが、このサピエ図書
館で読んだものになります。

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